水曜日, 9月 27, 2006

中途採用で入社した人に祝い金を出す、気前のいい会社が現れて話題になっている。不況でリストラの嵐が吹き荒れたのは、ほんの数年前の話。それがいまや、入社してくれる人に祝い金が出る時代になっているのだ。気前のいいこの会社を直撃してみた。
 【効果は絶大】
 9月から中途採用者に入社祝い金5万円を支給しているのは、エステ店運営会社「ラ・パルレ」(東京都渋谷区)。同社マーケティング部の神原昭人次長によると、「8月末から『入社祝い金』のことを社外に告知していますが、中途採用への応募が通常の3倍に増えています」といい、効果は絶大なようだ。
 9月26日までに約20人の入社が内定。入社後の初任給で祝い金を支給する。
 エステ業界で唯一上場(大証ヘラクレス)している同社は今、飛ぶ鳥を落とす勢い。男性専用サロンを現在の4店から年内に10店に増やすほか、87あるそれ以外の既存店も中長期的には100店を目指す。当然、人材の確保も必要で、来年3月までに約100人を中途採用するほか、来春の新卒予定者を150?200人採用する計画だ。
 女性がほとんどを占めるエステティシャンは結婚や出産で退職するケースが多い。「離職率は業界平均で20%台後半で、当社はそれよりもやや低い数字」(神原次長)という。
 また、この業界自体、「本当に美容に興味のある人は2店、3店と渡り歩くのが常態」(大手エステの勤務経験者)となっており、定着率向上は各社の悩みの種。そんな状況の中、規模を拡大するとなれば、より多くの人材が必要になる。
 【両刃の剣】
 そこで、経験のある人材を中途採用で集めるための切り札として導入したのが、祝い金制度だ。
 ただ、この制度は“両刃の剣”の側面もある。「エステに限らず、中途採用者に最初から祝い金を出すとうたっている企業はほとんどない。それは応募者が『カネを積むということはこの企業には人が定着しない何か良くない点があるのではないか』と疑うからです」(大手人材紹介担当者)
 ラ・パルレはこの点について、「お金を積んで人を確保するということに疑問の声があるのも事実。それでも人がほしくてほしくて、導入しました」と説明する。
 それだけ同社の業績が好調というわけだ。
 【勝ち組】
 エステ業界そのものは勝ち組と負け組とに分かれ始めている。「他業種からの新規参入が相次いでおり、スパやホテルの進出は脅威。そうした状況で、女性向けエステは業界全体で見るとここ数年頭打ちの状態」(神原次長)という。
 そんな中で同社の業績はどうかというと、平成18年3月期の連結売上高が前期比33%増、経常利益は110%増といった具合。
 エステ市場は4000億円規模で、そのうち男性向けが占めるのは300億円程度といわれる。「男性向け市場はまだ伸びる余地がある」(同)として、同社は積極展開しており、店舗や人手が足りず、男性客からの予約を断らざるを得ない状況が続いている。
 人手と店舗が確保できればまだまだ成長余力はあるだけに、入社祝い金は安い“投資”といったところのようだ。 
2006/09/27 ZAKZAKより

 随分、景気のいい話ですね。